【第一項】精神と運用

昨今、日本ではエンターテイメント性の高いプロ総合格闘技イベントが増え、観客の立場を優先したルールを採用する傾向が顕著である。しかし、競技者が本来望んでいたはずの「強さを公正に計測する」という視点は商業性の前に置き去られた感が強い。このルールは、総合格闘技黎明期の原点に立ち戻り、技術的体力的優位がそのまま勝敗を決するスタイルであり、「1vs1の果し合い」を基本とした、競技者本位のルールとして設定されたものである。精神においては「生命とプライドを賭けた決闘」を心に決め、その緊張感ある闘いを望む競技者のみが、このルールを戦う権利を有するものとする。
ルール運用と、試合結果管理にはJ.F.A.(Japan Fighting Arriance)が組織する“エルガイツルール審議委員会”(常任コミッション)が当たる。委員会は月一回の定例会議を組織し、試合結果に不服を持つ競技者・ジムからの提訴の審議、ルールの改正、ランキング・王座の制定承認などを行う。

【第二項】イベント運用規定と体重制限

競技者の平等の観点から、体重制による区分は用いない。対戦者の合意の元、すべての試合を無差別級とする。ただし、マッチメイクをおこなうイベント主催者は、いかなる政治的金銭的条件によっても、選手の望まないマッチメイクを強制してはならない。
イベント主催者は、エルガイツルールを採用した試合を行う場合、出場する選手ならびにウィットネス、所属ジムの監督者(もしくはマネージャー:ただしウィットネス兼任可)三者連名捺印がなされた統一契約書を、エルガイツルール審議委員会に提出。審議委員会は両選手の意思と健康状態を確認し、最終的運用認可を下すものとする。
イベントには審議委員会から認可を受けたファイティング・オブザーバーが派遣され、審議委員会の全権を委任された形で、試合運営を統括する。

【第三項】試合時間

このルールの精神に則り基本的に試合時間は制限しない。
ただし、イベント開催者、競技者の希望により、一定の試合終了時間を制限することは妨げない。休憩時間差し挟まれるラウンド制は一切認めない。試合終了時間を満了した時点で、ポイント判定規定(【第八項】勝敗の決定参照)に基づいて、勝敗が決定される。同点の場合はドロー裁定とし、試合不成立。これを公式記録に残さない。ただし、この段階で、両競技者が希望する場合のみ、最初のロストポイントで勝敗を決するサドンデス方式での延長試合を認める。
また、試合中ロストポイント10以上の差が発生した場合は、コールドゲームとして試合即時終了とする。

【第四項】ウィットネス(立会人)

試合=果し合いの観点から、試合の進行をリングサイドから指示できるセコンドの存在は認めない。唯一、試合終了させる権限を選手から委譲されたウィットネスの帯同が認められる。ウィットネスが試合中選手に声をかけ、指示、鼓舞を行う行為は厳禁とする。また試合中リングに立ち入る行為も一切を禁止する。ウィットネスは自軍選手側の客観的代理人として、選手が試合続行不可能に陥った場合、敗北を認め、タオルを投入して試合終了を認める権利のみを有する。

【第五項】禁止行為

エルガイツルールでは、選手のキャリア、習熟度、危険性を鑑みて、三段階の禁止行為を設定している。このルールでの対戦者は、相互の話し合いにおいて禁止行為のレベルを選択し、試合に臨むこととする。また、このレベルを超えた極限の勝敗決定を両者が望む場合においてのみ、競技者の肉体を破壊する危険をも顧みない「Duel(決闘)レベル」の対戦を認めるが、この採用にはエルガイツルール審議委員会の認可と、試合によって引き起こされた死を含むすべての結果を選手当人が引き受け、対戦者ならびに大会主催者の責任を問わないという委任状の提出を必要とする。

<Level 1>(基本禁則)

A級禁止行為:
故意とみなされる眼突き(サミング)、噛み付き、爪での掻き毟り、故意の場外逃亡、武器/器具の使用による攻撃、B級禁止行為発生時にファイティング・オブザーバーの制止に従わない
B級禁止行為:
偶発的眼突き(サミング)、髪を引っ張る行為、後頭部/延髄/粘膜へのすべての攻撃、対戦相手を場外に押し出す、のどへの掴み攻撃、グローブに指を入れる(もしくは脱がそうとする)、ロープを掴む
グラウンド状態(3P、4P関わらず)での頭部への蹴り、膝蹴り
グラウンド/スタンドでのひじ撃ち、頭突き攻撃
グローブをしない拳での攻撃、金的、三本以下の指への攻撃
<Level2>
グラウンド状態(3P、4P関わらず)での頭部への蹴り、膝蹴りを解禁
<Level3>
Level2+グラウンド/スタンドでのひじ撃ち、頭突きを解禁
<Duel Level>
Level3+制限時間を撤廃。素手(バンテージは可能)、指への攻撃、金的を解禁。
【第六項】競技場所

通常、エルガイツルールを採用する主催者の認めるリング、ならびにマットを使用する。また競技用のケージ(金網)での運用も可能とする。

【第七項】ファイティング・オブザーバー(監視人)

基本的にエルガイツルールで競技場に入るのは競技者二名のみとする。したがってジャッジ、レフェリーは存在しない。
両者の対決を見守り、随時不要な危険を取り除き、進行を円滑化する役割のファイティング・オブザーバーを4名、リングのコーナーポスト外部に配置する。4名中1名は試合終了をつかさどり、勝敗を宣告するチーフオブザーバーとする。
例外的にリングへの侵入を行うのは以下のケースのみ。
試合がリングで行われる場合で、選手のポジションがリングからの転落の危険のある場合、試合を一旦停止し、試合続行可能な場所への移動を行う(ストップ・ドント・ムーブ)
禁止行為が発生した場合の制止(A級禁止行為なら即時試合停止。B級禁止行為の場合、警告と禁止行為の停止※ただし試合は同一状況から再開)
試合続行が危ぶまれる負傷が発生した場合
失神などで選手が自らの意思でタップ不可能な場合
ウィットネスのタオル投入があった場合
不慮の事態で試合進行が不可能になった場合

<チーフオブザーバー>
また、三秒以上の打撃連続、ダウン、あるいは密着状況での乱戦など反則発生の危険が生じそうなシチュエーションでは、チーフオブザーバーの指示で、試合展開に最も近い位置のオブザーバーがリングに片足を入れて試合進行を監視。即時試合停止が可能なポジションで、選手の最終的安全を確保する役割を担う。チーフオブザーバーは、禁止行為の発生時やテクニカルダウン、そしてタオル投入の場合には、携行する笛で試合を停止させる権限を持つ。
<メディカルオブザーバー>
また、チーフオブザーバーの横には医学資格を有するメディカルオブザーバーが付き添い、随時選手の安全状況を監視、チーフオブザーバーと危険状況にあるサイドのウィットネスに助言を行う。医学的に選手の試合続行が不可能であるにもかかわらず、ウィットネスがタオル投入を拒んだ場合、メディカルオブザーバーの進言により、チーフオブザーバーは試合終了を決定できる。
<ケージ運用>
ケージを使用する場合、チーフファイティングオブザーバー一名のみとし、ケージ内で競技の妨げにならないように、試合を監視する。イベント主催者はオブザーバー専用のヘッドセットのレシーバーを準備し、メディカルオブザーバー、アナウンサーと連絡を可能とする環境を準備することを義務付ける。
<任免>
なおファイティング・オブザーバーの任免、管理統括はエルガイツルール審議委員会が行うものとし、このルールを運用する主催者の依頼で大会に派遣される。審議委員会の出席しない試合会場では、ファイティング・オブザーバーが審議委員会の委任を受け、すべてのルール統括と試合運営に全権を持つものとする。

【第八項】勝敗の決定
ギブアップ
ウィットネスのタオル投入
スタンドでの10秒以上の一方的連打
ダウンした相手への3秒以上の一方的連打(UFCでのレフェリーストップ基準に相当)
グラウンドでの6秒以上の一方的連打
10秒以上のダウン(攻撃者が追撃しない場合)
失神など意識喪失
禁止行為累積での失格
A級禁止行為=即失格、エルガイツルール審議委員会の統括する試合への出場権剥奪
B級禁止行為一回=ロストポイント1(【第九項】判定基準参照)
ファイトマネー半額没収
B級禁止行為二回=失格負け、ファイトマネー全額没収
制限時間試合の場合、ロストポイントのよる判定
※ 第九項 判定基準の項に譲る
両者の得失ポイント10以上の差が発生した場合(コールドゲーム)

【第九項】判定基準

エルガイツルールでは判定の曖昧性を排除するため、公正で徹底して数値化された判定基準をひくものとする。エキストラ、ロストは同価値とし、時間制限試合での判定、ならびにサドンデス形式延長、そしてコールドゲーム判定の場合に用いる。すべてのポイントおよび経過秒数は、チーフオブザーバーの指示で、アナウンサーがカウント、観客ならびに競技者に現在の状況を随時告知する。

<ロストポイント(減点)>
A)ダウン=打撃による連打はチーフオブザーバーの指示で、アナウンサーがカウント開始。ロスト相当と判定の場合「ダウン」を宣告。ただし、ダウンがあっても試合は続行。攻撃側選手が直後に連打を加えることが出来ず、試合終了まで持ち込めない場合でも、ロストポイントとして計上する(スリップは除く)
B)B級禁止行為=一回のみ累計。二回目は失格。(【第五項】禁止行為、【第八項】勝敗の判定参照)

<エキストラポイント(加点)>
A)ポジション:マウント/バックマウント/5秒以上の的確な押さえ込み(トップポジション奪取後一回のみ有効)
B)投げ:腰より高い位置からの投げで、トップポジションを奪取した場合
C)キャッチ:ギブアップは奪えないものの、的確な形になって二秒以上が経過した
関節技。
D)スタンド5秒以上、グラウンド3秒以上の連打。
ファイティング・オブザーバーはこれらのポイントが発生した場合、それらを明示するアクションとして右手を(エキストラ=頭上に、ロスト=水平に)差し出す行為を行い、アナウンサーはこれをコールする。それによって競技者が現在の戦況を自覚することを促すためである。スコアラー(公式記録員)は随時、判定基準とポイントを記録。試合終了後、速やかにこれを集計し、発表する。

【第十項】着衣

グローブ:Duel Levelの試合を除いて、主催者の認めるオープンフィンガーグローブを着用する。コスチューム:金属部分などで相手を傷つけないすべてのコスチュームを有効とする(胴着、回しの類を認める。ただし事前にエルガイツルール審議委員会の承認を得なければならない)
マウスピース/ファウルカップの着用を義務付ける
バンテージ使用の場合は、審議委員会の承認を得て封印する
※J.F.A.(Japan Fighting Arriance)は、エルガイツ・ルールを採用するイベント主催者、ならびに選手を派遣するジム、選手、マスコミ関係者などで構成される委員会で、このルールによる総合格闘技の試合をスポーツ競技として認知させ広く発展させる目的を持つ。

エルガイツ特別ルール採用の場合は、ブレイクを採用することとなりました。

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