6月16日新宿フェイス大会記者会見概要

<大会名>

第1部   ―キングダムエルガイツ新宿大会―

出陣

~RETURN OF KINGDOM~

初代ナックルファイターズバンタム級王者決定戦

○大会日程 2018年6月16日(土) 試合開始19:00

チケット発売日4月16日(水)

○開催会場 新宿フェイス

<チケット料金>

VIPカウンター 席 ¥20,000(パンフレット、VIPプレゼント付き)

RS席 ¥8,000

A席  ¥6,000

自由席 ¥5,000

チケット発売所 チケットぴあ キングダムネットワーク各ジム 他

<大会協賛>

ISAMI 伊藤園 SAPPORO DyDo GiG―BAND.COM

トレジャーボックス<1000円自販機> 株式会社オフィスゲート GREE

高酸素リキッドWOX Broad-mind株式会社

グローバル・エクスレイズ合同会社

<主催> キングダムエルガイツ事務局

<お問い合わせ> キングダムエルガイツ事務局 TEL 042-376-1639

 

<出場予定選手>

超人イリエマン(キングダムエルガイツ/DEEP(non official)ヘビー級王者

加藤惇(キングダムエルガイツ/第3代ZSTフェザー級王者)

瓜田幸造(フリー/UKF総合格闘技インターナショナルヘビー級王者)

ギム・セヨウン(ROAD FC/TeamKOREA MMA)

杉田拓也 穴澤ジャスト☆ミート 滝川翎 内田ノボル

石丸健志 武田一人 小龍DATE 孫悟空 DATE RYØTA 田馬場貴裕

ゆか里 Riko(team.R) Rino(team.R) 他

9日、栃木県の日光江戸村いてキングダムエルガイツが会見を行った。アジア最大規模の韓国MMAプロモーション『ROAD FC』(ROAD Fighting Championship)の関係者らが、日本の多摩の山奥の団体、キングダムエルガイツと協力関係を結ぶ為、第3代HEAT総合ルールウェルター級王者、第2代ROAD FCライト級王者の看板選手クォン・アソルを連れて本当に日光江戸村の会見会場に現れた。日本では、RIZINにも参戦した第6代修斗環太平洋ウェルター級王者、佐々木信治に初回1RTKO勝ちを収めたり、言わずとしれた現在開催中の100万(約1.07億円)ドルトーナメント“ROAD TO A-SOL”の主役、まさにその人だった。キングダム入江代表も王者クラスを連れて会見にくるとROAD関係者には聞いてはいたものの、本当に日光江戸村に現在の団体のエースともとれるアソルが現れた時は目を疑ったというのも無理はない。

裏を返せば、ROAD側もこの会見に前向きな姿勢を見せているという表れか。とにかく、大事件なのは間違いなかった。会見場は栃木県日光江戸村の敷地内にある和風チックな会見場。映画やテレビの撮影に使われる他、一般にも衣装の貸し出しも行っているため、撮影を考えてクォン・アソルは殿様、入江らは新選組の衣装に変身、異色の会見が実現した。今大会のポスターの雰囲気と合せ、入江の思いが伝わってきた。

クォン・アソルは立命館大学に経営学を学ぶため一年間留学していたことがあり、日本通でもある。会見は、6月16日(土)、新宿FACEで行われる『出陣~RETUEN OF KINGDOM』大会のカード発表から始まった。

<発表対戦カード>

初代ナックルファイトバンタム級王者決定戦

ナックルファイトバンタム級3×2R+E1R

杉田 拓也   VS   穴澤ジャスト☆ミート

(橋本PREBO)     (キングダム聖蹟桜ヶ丘)

3月18日キングダムエルガイツ立川大会で開幕したナックルファイターズ初めての王者を決めるトーナメント1回戦で勝利したのは、本トーナメントを持って現役引退を表明している元プロボクシング6回戦ボクサー“Mr.ナックルファイターズ”の称号を持つ杉田拓也と、下馬評を覆し判定勝利した大穴の、穴澤。立川発信のベルトを腰に巻くのはどちらのナックルファイターなのか。ついに王者が決定する。

 

ナックルファイターズヘビー級王者決定戦前哨戦

ナックルファイトヘビー級3×2R

滝川翎    VS   内田ノボル

(フリー/MAキックヘビー級現王者) (翔拳道/MAキックヘビー級第3代王者)

両選手とも全盛期のK-1で凌ぎを削った、貴重な日本人重量級ファイター両者の激突。

K-1から流れMAキックボクシングでベルトを巻いた新旧王者同士、そしてそんな両選手が金網ボクシングナックルファイターズでケージIN、対戦するという異次元対決となった。最後に立っているのはどちらだ?そして用意されている王者決定戦の相手とは?

KO必死の注目の戦いが王国の舞台で実現する。

 

エルガイツルール50以下契約2×2R

孫悟空DATE    VS   RYØTA

(TeamDATE) (キングダム立川/YOUNG-GUN)

3月18日キングダム立川大会で勝利した場合、孫悟空DATE との対戦が決定する試合でキングダム聖蹟桜ヶ丘本部でキッズ指導員も務める中学生のマモルにKO勝利した、中学2年生のRYØTA。3月大会が初陣だったがその格闘センスから、キングダム立川支部のプロ選手達からも将来を嘱望されている。対する孫悟空DATE は若手ながらすでに40戦の試合経験があるベテランファイターと呼んでもよい存在。王国の未来を担うホープ同士の対決。

 

<田畠宙依(たばた・そらい) 入団テストマッチ>

エルガイツルールバンタム級3×2R

小龍DATE   VS  田畠 宙依

(TeamDATE) (キングダム本部内弟子)

田畠は現存するU系団体の中でも数少ない内弟子制度を残す団体、キングダムエルガイツに入団を直訴。入門テストで入江代表の目に止まり広島から上京、入寮した。急遽代打出場となった4月1日、DEEP八王子大会超人祭りでは階級差があるに関わらず初めての試合でフロントチョークで1本勝ちし、その強心臓ぶりを見せつけた。そして入江代表が課した次なる課題がこの1戦。この試合は田畠の入団テストマッチとして行れ、試合内容によっては広島に戻されることも覚悟しなければならない一戦、正念場となる。

 

初代キングダムエルガイツフェザー級王者決定戦前哨戦

エルガイツルールフェザー級5×2R

ギム・セヨウン  VS   加藤惇

(ROAD FC/TeamKOREA MMA) (キングダムエルガイツ)

最初に姿を現したのはその入江代表で、新撰組の衣装を身に纏い会見を始める。自身が尊敬する多摩の英雄、土方歳三がモチーフなのかは不明だがかなりサマになってはいる。6月16日新宿大会の入江代表一押しの対戦カードが読み上げられる中、入江代表が「旧キングダムは私が入門して20年目となります。ここから新たに20周年記念大会に向けての戦いへの出陣が始まります。その為、まだ発表に到ってはいないそのビックマッチ開催に向けて、過去に例を見ない強力な対抗戦を発表させて頂きます。」

 

ここで、ROAD FC団体代表であるジョン・ムンホン氏のコメントが読み上げられた。

「親愛なる日本の団体キングダムエルガイツ入江代表、そしてCMAの諸岡さん。諸岡さんとは本当に長いお付き合いで、彼は私がもっとも信頼できる日本人の一人です。その諸岡さんから聞いている入江の評価はもっともクレージーで、しかし最もクレーバーな日本人の一人だと聞いています。私も彼のことはよく知っています。有明コロシアムで開催したROAD FC日本大会に彼が乱入した時、私はかなり驚かされました。しかし同時にこんな格闘家、いや日本人はもう見ることはできないのではないか? これがサムライの精神なんだと強く感じました。同時に彼に興味を持たされたのも事実です。それに私は彼の実力を知っています。諸岡さんが韓国で開催した『GLADOATOR 1』で彼は、体重差をものともせずUFCのレジェンド、ダン・スバーンに勝利(※)した光景は韓国国内でも感動を呼び、視聴率も高かったと聞いております。他にも、日本の格闘技団体DEEPの2014年大晦日、さいたまスーパーアリーナ大会DVDを日本国内に流通させたり、ジム経営でも成功したビジネスマンとしての能力も優秀と聞いております。そんな入江を信頼できる諸岡さんが推薦するのだから間違いないと私は思っています。本日はサムライに敬意を示すため、ROAD FCのライト級王者クォン・アソルを会見に送りこみます。ここにROAD FCは日本の格闘技団体キングダムエルガイツと対抗戦を始めることを宣言させて頂きます!」

<*2004年6月26日、5分3R判定3-0でスバーンの勝利となったものの、後に入江の腕ひしぎ十字固めでタップしていたことが判明し、裁定が変更された>

 

入江代表から、クォン・アソルの紹介がある。アソルも殿様の出で立ち。本当にやりたかったかは疑問ではあるのだが、会見場が日光江戸村ということもありコスプレに乗らない手はない。これも入江マジックの成せることなのだろうか。

次に入江代表の一番弟子、第3代ZSTフェザー級王者加藤惇も姿を現した。

 

入江代表は20周年記念大会を戦う為に、旧キングダムや崩壊したあとの入江キングダムにゆかりのあるファイター“王国十勇士”を集結させるとも語っており、無敗のままZSTのベルトを巻き、DREAMなどでも活躍した藤原敬典も撃破。怪我の為にベルトを返上した加藤だが、その十勇士第一の戦士として、約6年ぶりの王国凱旋はROAD FCとの対抗戦となった。

 

加藤は、「アソルさんの1億円トーナメント、僕も出たかったんですよ! 自分は普段70kg以上あるんで、もし俺がROAD FCの刺客を倒していったら、いつか戦ってくれませんか? トーナメントは日本人選手が皆負けましたが、日本にはまだ俺がいるんでアンニョン・ハセヨ!」

と、王者に握手を求める加藤。

しぶしぶ、これに応じるアソルだったが。

「加藤のことは、名前を聞いたこいとはあるが、よく知らない。ギム・セヨウンは私が推薦するハートの強いファイター。まず、この選手をクリアしてから寝言を言いなさい

勝ち進んできたら、引退前に戦ってみてもいいかな。」

と、至極まともな受け答え。

 

言いくるめられた形の加藤ではあったが、彼にとってこれは同時に本隊のROAD FC韓国大会に乗り込めるかもしれない最大のチャンスとなる。

 

入江代表は、一番弟子のお馬鹿なコメントに笑顔。そして会見を結ぶにあたりこうコメントした。

「自分の尊敬する幕末の志士、多摩の英雄・土方歳三は男の一生とは美しさを作るものだ、そう信じているという言葉を最後に残しました。俺はどこまでいけるのか、道の途中でまた這いつくばることになるかもしれない。だけど、行こうと思う。自分を信じて、仲間を信じて、いけるとこまで。男の一生とは美しさをつくるものだ。少なくとも、俺も、そう信じています。それを体現するために、20年間の思いを、認められなかった思いを、そして全てを見返す為に入江キングダムは本日ここに出陣します。」

 

日光江戸村にある、もう一つの部屋には、今回の橋渡しをしたCMAとROAD FCの旗が並び、今の入江キングダムの国力を表したかのような小さな団体旗を挟むようにしてフォトセッションも行われた。

本会見が行われた栃木県最大のアミューズメントパーク、日光江戸村からついに出陣表明した入江キングダム。今はU系最末端の発展途上、しかしながらこれからの彼らが、まだまだ隠し持っているであろう“エニグマ”に少年のように心をときめかせ、江戸の町並みをあとにした。

 

会見動画

http://www.youtube.com/watch?v=hh1doe4_5tI

http://www.youtube.com/watch?v=tx0uDYO3MFc